腹横筋の効果的な鍛え方を紹介!なかなか意識できない方にオススメ!
「腹横筋をどうやって鍛えていいのか分からない。」
「うまく力が入らない。」
「効果的な鍛え方を教えてほしい。」
このようなことでお悩みの方は多いのではないでしょうか?
腹横筋は、腹筋運動や背筋運動など一般的なトレーニング方法とは違い、呼吸を繰り返し行うトレーニングですので、正しくできているのか分かりづらい特徴があります。
また、太ももや腕などカラダの表面についている筋肉とは違い、カラダの奥についている筋肉ですので意識するのが難しい傾向にあります。
実際に私のパーソナルレッスンを受講されているお客様も、最初はなかなか感覚がつかめず苦戦される方が多くいらっしゃいます。
そこでこの記事では、5つのステップに分けて「腹横筋を鍛える方法」紹介します。
順を追ってトレーニングを行うことで、腹横筋が意識できるようになり効果的に鍛えられるようになるはずです。
はじめて腹横筋のトレーニングを行う方は、まずは下記の記事で紹介している「インナーユニット(腹横筋など)を使えるようにする呼吸法」を習得することをオススメします。そうすることで、この記事で紹介するトレーニングが行いやすくなります。
記事の内容
腹横筋について
ここでは「腹横筋 = ふくおうきん」のことを知らない方へ腹横筋について紹介します。
腹横筋の鍛え方だけを知りたい方は飛ばしてください。
腹横筋とは、お腹の奥にある筋肉のことで「横膈膜 = おうかくまく」「多裂筋 = たれつきん」「骨盤底筋群 = こつばんていきんぐん」とともに、インナーユニットを構成しています。
インナーユニットとは、お腹を引き締めるかごのようなもので、この筋肉が引き締まるとカラダが芯から支えられ姿勢を安定させることができます。
そのため、インナーユニットがしっかり使えないとカラダが安定せず「姿勢の乱れ・腰痛・股関節痛」などの原因になるのです。
また、インナーユニットは姿勢を安定させるだけではなく「内臓を正しい位置に保持する」役割も持っているため、衰えると内臓が下がり → 内臓が圧迫され → 内臓機能が低下し「むくみ・冷え性・便秘・肌荒れ・太りやすくなる」などの原因にもなります。
ですから、腹横筋を含めインナーユニットをしっかり使えるようにすることが大切です。
なお、この記事は「腹直筋 = ふくちょくきん」を鍛える方法ではありませんので、お間違えのないようにしてください。
腹直筋とは、一般的に「腹筋・6パック」などと言われている、お腹の表面についている筋肉のことです。腹横筋は、腹直筋よりも奥についており、この記事では腹横筋の鍛え方について紹介しています。
腹直筋を鍛えることを目的にこの記事をご覧になられている方も、腹横筋を含めインナーユニットが使えていないかもしれませんので、これから紹介するトレーニングを一度行ってみることをオススメします。
インナーユニットが使えるようになると腹直筋のトレーニング効果アップにもつながります。
腹直筋を鍛えることが目的の方は下記の記事をご覧ください。やり方について詳しく紹介しています。
腹横筋(インナーユニット)の鍛え方の紹介
「腹横筋 = ふくおうきん」を含めインナーユニットは、どのような体勢「仰向け・四つん這い・膝立ちなど」でも作動させ続けるようにすることが大切です。
そうすることで、インナーユニットの役割である「カラダを安定させて姿勢を保つ」「内臓を正しい位置に保つ」ことをしっかり果たすことができるようになり、
カラダの不調「腰痛・むくみ・冷え性・便秘」などが改善され、疲れにくいカラダを作ることができます。※食生活や睡眠時間にも気をつける必要があります。
ここでは、腹横筋(インナーユニット)を、どのような体勢でも作動させ続けられるようにするためのトレーニング方法(腹横筋の鍛え方)を5つの体勢に分けて紹介します。
※まずは一通り行っていただき不得意な体勢を優先的に行ってください。
これから紹介するトレーニング内容は、様々な体勢で「腹式呼吸」を繰り返し行います。その際に2つのことを意識するようにしてください。
このトレーニングは息を吸いながら腰を反らせて、息を吐きながら腰の反り(カーブ)が自然に戻るのが理想です。ですから、息を吐く時に意識的に腰を動かしたり骨盤を傾けたりしないように注意してください。
インナーユニットのトレーニングですので、腹式呼吸の最中にできる限り腹直筋(ふくちょくきん)をはじめ・太もも・お尻・肩などが力まないようにしてください。慣れないうちは、カラダのどこかしらが力んでしまうと思いますが、繰り返し行うことで慣れてきますので諦めずに行ってください。
腹式呼吸とは、息を吸いながらお腹を膨らませて、息を吐きながらお腹をヘコませる呼吸法のことです。
腹直筋とは、一般的に「腹筋・6パック」など言われているお腹の表面についている筋肉のことです。
慣れないうちは「骨盤が動いたり」「インナーユニット以外の筋肉が力んだり」「インナーユニットにうまく力が入らなかったり」すると思いますが、繰り返し行うことで徐々に慣れていきますので、諦めずに続けてください。※1日何回でもできる時に行ってください。
腹式呼吸ががうまく行えない方や、腹横筋を含めインナーユニットにうまく力が入らない方は、下記で紹介している「インナーユニット(腹横筋)を使えるようにする呼吸法」を試してみてください。そうすることで腹横筋を含めインナーユニットがうまく使えるようになるはずです。
※回数やセット数は目安ですのでご自身で調整してください。
腹横筋の鍛え方1「仰向けで鍛える」
ここでは、仰向けの状態で4つのポーズをとって腹横筋を含めインナーユニットを鍛えます。
レベル1「仰向けで膝を立てる腹横筋のトレーニング」
2.口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然に腰が床に少し下がるように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないように注意する。
※腰と床の間は手のひら1枚分を目安に行う。
※腰が床につかないように注意する。
レベル2「仰向けで膝を立てて両手を頭の上に上げる腹横筋のトレーニング」
レベル3「仰向けで両脚を伸ばしす腹横筋のトレーニング」
レベル4「仰向けで両手両脚を伸ばす腹横筋のトレーニング」
腹横筋の鍛え方2「四つん這いで鍛える」
ここでは、四つん這いの状態で2つのポーズをとって腹横筋を含めたインナーユニットを鍛えます。
レベル1「四つん這いで呼吸を行う腹横筋のトレーニング」
2.口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然に腰が少し上がるように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
レベル2「四つん這いで片方の腕と脚を伸ばす腹横筋のトレーニング」
2.カラダのバランスが崩れないように「右腕と左脚を伸ばす。これを3秒〜7秒かけて行い」→「3秒〜7秒かけて、右腕と左脚を戻す。」これを5〜15回/1〜3セット行う。同じように反対側も行う。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
腹横筋の鍛え方3「膝立ちで鍛える」
ここでは、膝立ちの状態で2つのポーズをとって腹横筋を含めたインナーユニットを鍛えます。
レベル1「膝立ちで両手を前方に伸ばす腹横筋のトレーニング」
2.口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然に反らせた腰が戻るように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
レベル2「膝立ちで両手を前方に伸ばしてカラダを後ろに傾ける腹横筋のトレーニング」
2.カラダのバランスが崩れないように「カラダを後ろに傾ける。これを3秒〜7秒かけて行い」→「3秒〜7秒かけて、カラダを真っ直ぐに戻す。」これを5〜15回/1〜3セット行う。
※床に対して約30度カラダを傾ける。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
レベル3「膝立ちで両手を頭の上に伸ばす腹横筋のトレーニング」
2.カラダのバランスが崩れないように「両手を頭の上に伸ばす。これを3秒〜7秒かけて行い」→「3秒〜7秒かけて、両手を戻す。」これを5〜15回、1〜3セット行う。同じように反対側も行う。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
腹横筋の鍛え方4「腕立ちをして腹横筋を鍛える」
ここでは、イスを使って腕立ちの状態で2つのポーズをとって腹横筋を含めたインナーユニットを鍛えます。下半身の動きを加えるので難易度が少し上がります。
レベル1「腕立ちをして呼吸を行う腹横筋のトレーニング」
2.口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然と反らせた腰が戻るように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
レベル2「腕立ちをして片方の脚を上げる腹横筋のトレーニング」
2.1の状態をキープしたまま、口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。左脚も同じように行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然と反らせた腰が戻るように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
腹横筋の鍛え方5「直立で腹横筋を鍛える」
ここでは、直立した状態で4つのポーズをとって腹横筋を含めたインナーユニットを鍛えます。手や腕の支えがなくなり下半身だけでカラダを支えて行うので難易度が少し上がります。
レベル1「壁を背にして呼吸を行う腹横筋のトレーニング」
2.口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然と反らせた腰が戻るように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
レベル2「壁を背にして両手を上げる腹横筋のトレーニング」
2.口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然と反らせた腰が戻るように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
レベル3「片脚立ちをして両手を広げる腹横筋のトレーニング」
3.口から息を吐きながら、お腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。左脚も同じように行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然と反らせた腰が戻るように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
レベル4「片脚立ちをして両手を頭の上に伸ばす腹横筋のトレーニング」
3.口から息を吐きながら、腹をヘコませる。この動作を3秒〜7秒かけて行う。これを5〜15回/1〜3セット行う。左脚も同じように行う。
※骨盤は動かさずに息を吐ききることで自然と反らせた腰が戻るように行い、肛門(膣)を締める。これができればインナーユニットが使えていることになります。
※この時にインナーユニット以外の筋肉「腹直筋 = ふくちょくきん」やお尻・太ももなどが力まないようにする。
以上で「腹横筋の鍛え方の紹介」は終わりです。
何度もお伝えしますが、最初は感覚がつかめずに正しくできているのか分からないと思いますが、繰り返し行うことで感覚がつかめてきますので諦めずに続けてみてください。
何回おこなっても腹横筋を含めインナーユニットにうまく力が入らない方は、下記で紹介している「インナーユニット(腹横筋)を使えるようにする呼吸法」を試してみてください。そうすることで腹横筋を含めインナーユニットがうまく使えるようになるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
腹横筋は、お腹の奥にある筋肉で「横膈膜 = おうかくまく」「多裂筋 = たれつきん」「骨盤底筋群 = こつばんていきんぐん」とともに、インナーユニットを構成しており「カラダを安定させて姿勢を保つ」「内臓を正しい位置に保つ」など重要な役割を持っています。
そのため、インナーマッスルが衰えると「姿勢の乱れ・腰痛・股関節痛」「内臓機能が低下し冷え性・むくみ・便秘」などの原因になります。
ですから、腹横筋を含めインナーユニットをしっかり使えるようにすることが大切です。
インナーユニットは意識しづらいため、最初はなかなか慣れないと思いますが、繰り返し行うことで徐々に慣れていきますので諦めずに行ってみてください。